去る11月5日、3年生普通科類型の生徒のうち、古典講読の授業を選択している生徒たちが草木染め体験をしました。これは、日本の古典文学の中に「染め」や「色」に関する記述が大変多く、特に和歌の中では「染め」と「初め(そめ)」の掛詞としてよく出てくることなどを学習したことの発展として行ったものです。
昔からおせち料理などに使われてきた「くちなしの実」で黄色を、紅茶で茶色を、そして青い色を出すためにブルーベリーを使って染め物をしてみました。
「みちのくの しのぶもぢ摺り たれゆゑに 乱れそめ(染め・初め)にし 我ならなくに」
これは今年度、古典講読の最初に扱った和歌です。信夫摺りの乱れ模様の再現まではできませんでしたが、「絞り染め」の技法を体験してみました。少しでも古典に親しみを持ってくれる人が増えてくれるといいな、と思います。

